奉化・太白山史庫址

『朝鮮王朝実録』が保管されていた「太白山(テベクサン)史庫」の跡地で、朝鮮時代における5大史庫の一つである。
1606年(宣祖39)に建てられ、1913年までの約300年間、『朝鮮王朝実録』が保管されていた。
ここに保管されていた『朝鮮王朝実録』は、日本により国権が奪われた後、朝鮮総督府により京城帝国大学へと移されたが、現在はソウル大学校・奎章閣に保管されている。
本建物は『朝鮮王朝実録』が移された後、約30年間放置されていたが、植民地支配から解放されてまもなく、放火により完全焼失してしまった。山崩れや雑木などで遺構が埋没してしまい、原形は分からなくなってしまった。