名山

文殊山(ムンスサン)
奉化の背後に高くそびえる山(=主山、鎮山)で、海抜1,205.6m。新羅時代、江原道・平昌郡(ピョンチャングン)・水多寺において修行していた慈蔵律師が「太白山を探していた文殊菩薩が、この山において化現した」とし、文殊山と呼ばれた。奉化を代表する梧田(オジョン)薬水、トゥネ薬水、多徳(タドク)薬水の、三大名薬水が位置している。

青玉山(チョンオクサン)
海抜1276.5mの休養林で、不思議な形の岩や、天に向かって真っすぐ伸びている木々がまるで異国に紛れ込んだような情趣を感じさせる。その美しい木々の間に伸びている遊歩道に沿って歩いていくと、木々の香りに癒され、世間の悩みを忘れることができる。

太白山(テベクサン)
高さ1,567mで、雪岳山(ソラクサン)・五台山(オデサン)・咸白山(ハムベクサン)などともに、太白山脈の霊山と呼ばれる。日の出がとくに壮観であり、石門洞(ソクムンドン)から太白山へと続く登山路は、内陸地域から太白山・天祭壇へ上る道である。朝鮮時代、朝廷から端宗碑閣への参拝に通った馬車道の痕跡がくっきりと残っている。

九龍山(クリョンサン)
高さ1,345.7m。龍が天に昇ったという言い伝えから九龍山と呼ばれる。龍が天に昇る際、水汲みに出かけていたある女性が、その姿を見て、尻尾を引っ張ったため、龍が空から落ちて蛇となったという伝説が伝わっている。

仙達山(ソンダルサン)
高さ1,236m。小白山脈に属し、仙達山(仙人が遊んでいた場所)とも、先達山(先に上らなければならないという意味)とも表記された。南に鳳凰山が、西に灰岩山(フェアムサン)の兄弟峰(ヒョンジェボン)と小白山が、東に玉石山(オクソクサン)、南東に文殊山・礼拝峰(イェベボン)があり、山々に囲まれている。

玉石山(オクソクサン)
高さ1,242m。奉化の北14㎢先に位置している。『天符経』と『三一神誥』によると、桓因が天地を巡回していた時に達した場所で、玉に囲まれていて、仙人が住む場所のようだったということから「玉石山」と名付けられた。頂上にはオクトル峰が聳え立っている。